Duvel(デュベル)

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デュベル・モルトガット醸造所が作る、ゴールデンエール

「Duvel」

世界一魔性を秘めたビールと言われています。

当時の醸造家の友人がこのビールを飲んだ際に「このビールはまさに悪魔だ」と発言しことから、「Duvel(悪魔)」という商品名になりました。

また、1918年に発見された酵母を純粋培養して生産されており、当時から変わらない味を維持し続けているそうです。

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ボトル反対側にはこのビールをより美味しく飲むためのアドバイスが書かれています。

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同じ絵がコースターにも描かれており、このビールを飲む全ての人に最高の状態で味わってもらいたいことがひしひしと伝わってきます。

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「悪魔のビール」まさにその通りの味わいです。

柑橘類のような甘味、ホップの苦味、スパイシーな香りなど複雑な味わいが非常によくまとまっています。

そして、その味に隠れた高いアルコール度数(8.5%)には気づきにくいのです。

あまりに完成された味わいを堪能している内に気づいたら酔っ払ってしまっている、そんな意味合いも「悪魔」に内包されているのかもしれません。

La Guillotine(ギロチン)

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ヒューグ醸造所が作る、ゴールデンエール

「La Guilotine」

フランス革命時に使われたことで有名な断首台「ギロチン」の絵が描かれたラベルが特徴的なビールです。

名前の由来はもちろん、断首台を考案したフランスの医者、ギロチン氏だそうです。

このビールを送り出したヒューグ醸造所は「Delirium」シリーズが有名ですね。

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味の方はというと、柑橘類のようなフルーティな香りをまず感じ、後味に少し強めのアルコールが効いてきます。

甘味→力強いアルコールの苦味へと遷移するのはストロングゴールデンエールの特徴ですね。

Duchesse de Bourgogne(ドゥシャス デ ブルゴーニュ)

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ヴェルハーゲ醸造所の作るレッドエール

「Duchesse de Bourgogne」

私が個人的に一番好きなベルギービールです。

一般的によく知られているビールとは全く異なり、オーク樽で熟成する製法で醸造されており、その味はワインを彷彿とさせる酸味が感じられます。

また、使用される麦も赤麦を使っており、赤みがかった色をしています。

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口に入れてみると、香りから想像されるほどの酸味はなく、甘味とのバランスが非常によく取れており、複雑な味わいと感じることができます。

より酸味を強く感じたいのであれば、派生品である「Duchesse Cherry」もよいのでは。

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先に述べたように、私はこのビールが大好きなので外でもよく飲みます。

本当に最高のビールです。

Rochefort 6(ロシュフォール 6)

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ロシュフォール醸造所の作る、トラピストビール

「Rochefort 6」

ロシュフォールといえばよく見かけるのは「8」や「10」でしょうか。

私自身「6」はあまりみたことがありません。

それもそのはず、このビールは年間の醸造回数が限られており、生産量が極めて少ないそうです。

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ロシュフォールという銘柄は、数字で分けられています。

6→8→10と、数字が大きくなるにつれて味は濃く、アルコール度数は高くなっていきます。

その中でも、一番数字が若いこの「6」はもちろん、銘柄では一番軽めの味わいとなっています。

8や10はかなりパンチの効いた味わいとなっておりましたが、こちらは後味もスッキリしており、上品でライトな印象。

アルコール度数は低めといっても7.5%。

初めてトラピストを飲む方にはちょうどいいかもしれません。

CHIMAY RED(シメイ レッド)

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スクールモン修道院が作る、トラピストビール

その代表作「CHIMAY RED」

数あるトラピストの中でも特に名の知られたビールですね。

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非常にバランスの取れた味わいで、程よい深みが特徴です。

麦の味と香りを強く感じることができます。

CHIMAYの銘柄でも、ビンテージの入ったブルーや、また色味の違ったゴールドなどがありますが、このレッドが一番スタンダードではないでしょうか。

定番の「トラピストビール」の味わいを求めるならこのビールか、オルヴァルあたりがおすすめです。

VEDETT Extra White(ヴェデット エクストラ ホワイト)

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「Duvel」で有名な、デュベル・モルトガット醸造所が作るホワイトエール

「VEDETT Extra White」

2008年に登場した、比較的新しいこのビールは、今ではベルジャンホワイトのメジャーとして有名ですね。

同じホワイトでは、「Hoegaarden Witbier」もよく知られています。

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さすがホワイト、フルーティかつスッキリした味わいです。

よく比較される、「Hoegaarden Witbier」との違いですが

こちらの方が後味がしっかりと残る印象です。

ヒューガルデンは終始スッキリしています。

個人的にはこちらのヴェデットの方が好みだったりします。

最近では、バーはもちろん、酒屋でも見かけることが増えてきましたが、ヒューガルデンと比べると数は少ないように感じます。

これだけ完成されたビール、もっと手軽に手に取れるようになればいいですね。

Chocolate Duchesse Cherry(チョコレート ドゥシャス チェリー)

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ヴェルハーゲ醸造所が作るレッドエール

「Chocolate Duchesse Cherry」

ヴェルハーゲといえば「Duchesse de Bourgougne」が有名ですね。

その「ドゥシャス」は私も一番好きなベルギービールです。

このビールは、そんな伝統的なドゥシャスの限定醸造版になります。

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香りを嗅いでみると、チョコレートのような匂いを感じることができます。

しかし、口に含むとチョコの風味はほんのわずか。

後味はベースとなったビールである「Duchesse Cherry」が強く感じられます。

ドゥシャスの特徴的な酸味は残しつつ、チョコというスペシャルな味わいを再現した、まさに「特別」なビールとして楽しめますね。